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カスタマーレビュー
おすすめ度:
今だからこそ身にしみます
(2007-03-05)
1984年に出版されたものの文庫本として、改めて発刊されました。
内容は題名にもあるとおり、物事の捉え方、考え方をひとつの視点・立場に固定せずにいろいろな見方ができるよう「可変」にしておくのが良い、という主張を自身の体験談を交えて展開しています。
高速道路の立体交差の「影を見ると道がぶつかっているが、3次元で見ると交差しており問題がなくなる」といった例を出して、「何か困難にあたったら、平面には高さを、空間には時間を、というように次元をひとつ足すことで解決できることがある」という話は、わかりやすくなるほどと思います。
そのような主張の中でも教育に関するところで「教育はレベルが低い方に合わせると、全体のレベルが低くなる。子供にとっては少し高めの課題の方が、解決したときに達成感もあり、今後も勉強を続けていくモチベーションになる」という話は、円周率を3とみなした教育が行き詰まりを見せた今だからこそ「なるほど」と感じさせるものがあります。
文章中には、広中先生らしいというよりはステレオタイプの発言もあったりして「おや?」と思うところまありますが、数学を土台にした話や自身の体験談から話されていることは、文句なく説得力があります。
我々が試行錯誤を経験した後だからこそ、あらためて判る部分の多い著作だと思います。
「可変思考=柔軟思考」を数学的イメージで説明する着眼点がユニーク
(2007-01-03)
松下幸之助氏の名言の一つに「事にあたって、行き詰まるということはない。行き詰まるということは、行き詰まるようなものの考え方をしているからである。」という言葉があります。それでは「行き詰まらない考え方」とは?このテーマについて広中先生は数学的イメージを借りつつ具体的に説明している処がユニークです。例えば「もし2次元(平面)で行き詰まるなら、一つ次元を増やし3次元(空間)で考えてみなさい」「空間軸だけでなく時間軸も意識しなさい」「自分なりの思考の座標軸を持ちなさい」と言った具合で、数学用語を用いながら広中先生流思考法のイメージを説明しています。(数式は本書に全く出てきませんので一般読者向けではありますが、数式のイメージ化に慣れている人は本書を"心から"楽しめることでしょう) ちなみに私の思考法を数式で表すと「正×正=正だけでなく負×負=正にも気付こう」(順境(正)と逆境(負)では思考法(視点)を変えてみよう)となります。
発想法だけでなく、社会・教育にも言及している処は参考になります。本書を読んで「知恵の広さ・深さ・強さ」を磨くとはどういう意味か探ってみましょう。
予め広中先生の著書「生きること学ぶこと」や小澤征爾氏との共著「やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根」を読んでいると、本書の内容を更に楽しめます。内容的には羽生善治著「決断力」、松井孝典著「コトの本質」、岡本浩一著「上達の法則」、岡潔著「春宵十話」に通じるものがあります。「何がわかっていないのか、が分かっている人が伸びる」という主張にはどの道の達人もうなずく処ですね。(女優・菅野美穂さんが「難しいことは簡単に。簡単なことはより深く。あいまいなものは、あいまいなまま。」と言っていた事を思い出しました。分かった積もりになるのが一番危ない訳です...自戒^2)
おすすめ度:
今だからこそ身にしみます
1984年に出版されたものの文庫本として、改めて発刊されました。
内容は題名にもあるとおり、物事の捉え方、考え方をひとつの視点・立場に固定せずにいろいろな見方ができるよう「可変」にしておくのが良い、という主張を自身の体験談を交えて展開しています。
高速道路の立体交差の「影を見ると道がぶつかっているが、3次元で見ると交差しており問題がなくなる」といった例を出して、「何か困難にあたったら、平面には高さを、空間には時間を、というように次元をひとつ足すことで解決できることがある」という話は、わかりやすくなるほどと思います。
そのような主張の中でも教育に関するところで「教育はレベルが低い方に合わせると、全体のレベルが低くなる。子供にとっては少し高めの課題の方が、解決したときに達成感もあり、今後も勉強を続けていくモチベーションになる」という話は、円周率を3とみなした教育が行き詰まりを見せた今だからこそ「なるほど」と感じさせるものがあります。
文章中には、広中先生らしいというよりはステレオタイプの発言もあったりして「おや?」と思うところまありますが、数学を土台にした話や自身の体験談から話されていることは、文句なく説得力があります。
我々が試行錯誤を経験した後だからこそ、あらためて判る部分の多い著作だと思います。
「可変思考=柔軟思考」を数学的イメージで説明する着眼点がユニーク
松下幸之助氏の名言の一つに「事にあたって、行き詰まるということはない。行き詰まるということは、行き詰まるようなものの考え方をしているからである。」という言葉があります。それでは「行き詰まらない考え方」とは?このテーマについて広中先生は数学的イメージを借りつつ具体的に説明している処がユニークです。例えば「もし2次元(平面)で行き詰まるなら、一つ次元を増やし3次元(空間)で考えてみなさい」「空間軸だけでなく時間軸も意識しなさい」「自分なりの思考の座標軸を持ちなさい」と言った具合で、数学用語を用いながら広中先生流思考法のイメージを説明しています。(数式は本書に全く出てきませんので一般読者向けではありますが、数式のイメージ化に慣れている人は本書を"心から"楽しめることでしょう) ちなみに私の思考法を数式で表すと「正×正=正だけでなく負×負=正にも気付こう」(順境(正)と逆境(負)では思考法(視点)を変えてみよう)となります。
発想法だけでなく、社会・教育にも言及している処は参考になります。本書を読んで「知恵の広さ・深さ・強さ」を磨くとはどういう意味か探ってみましょう。
予め広中先生の著書「生きること学ぶこと」や小澤征爾氏との共著「やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根」を読んでいると、本書の内容を更に楽しめます。内容的には羽生善治著「決断力」、松井孝典著「コトの本質」、岡本浩一著「上達の法則」、岡潔著「春宵十話」に通じるものがあります。「何がわかっていないのか、が分かっている人が伸びる」という主張にはどの道の達人もうなずく処ですね。(女優・菅野美穂さんが「難しいことは簡単に。簡単なことはより深く。あいまいなものは、あいまいなまま。」と言っていた事を思い出しました。分かった積もりになるのが一番危ない訳です...自戒^2)
