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カスタマーレビュー
おすすめ度:
知的な短編集
(2007-12-29)
語り手の小説家を主人公とした短編集です。
出てくる話は時系列ではなくバラバラですが
「小説」「主人公」「アポロ(飼い犬)」
「恋人」「息子」と共通するキーワードや
全体の質感が物語りにまとまりを感じさせます。
夜、眠る前だとか心を落ち着けたいときに
少しずつ読みすすめたい小説で私は好きです。
不思議な印象が残る
(2007-09-22)
ドロドロした内容が書かれていても、なぜかそう感じさせない。いつの間にか小川洋子独特の世界に入り込んでしまう。
強烈なインパクトはないが、不思議な印象がいつまでも心に残って離れない。
キリコさんがおすすめ
(2007-06-10)
淡々と書かれていると思いました.
日常を書いている風なのに,日常的でない.
不思議な感じがするのに,そんなに驚くようなことは起こっていない.
作者独特の雰囲気はありますが,衝撃的なことは起こりません.
個人的にはキリコさんの話が好きです.
キリコさんは謙虚で,それでいて私の大切なことをいつもそっと掬ってくれる.
魅力的な人だと思いました.
そんなキリコさんの話を読んだ後,ちょっと幸せな気持ちになりました.
日常の延長線上にある非日常
(2006-12-24)
女流作家を主人公に置いた掌編連作。
一人称の物語なのも手伝って、私小説のようにも思えてしまうのだけれどそうではないらしい。
ちょっとした描写がリアルな映像として迫ってくるために、作者の実体験かと錯覚する。
日常でありながら、ほんの少し外れた世界。不思議な、けれども日常の延長であるところが魅力。
読み終わったあとに静けさが残るのは、淡々と世界を描くからだろう。
『キリコさんの失敗』は読後感もよく、すばらしい掌編だと思う。
ただし全体として見ると、時系列が右往左往している。
目立った矛盾はないが、すべて読み終えて何かを楽しむというよりは一篇一篇を楽しむ作品という印象を受けた。
高貴でグロテスクな連作短篇集
(2005-03-18)
小説家の「私」が主人公である。小川洋子自身ないしは分身なのか、全くの虚構的人物なのか、その曖昧さがスリリングな短篇集。若くして死んだ弟の死、複雑な家庭環境、世界をまわる指揮者との不倫、シングルマザー・・・。現実と非現実が違和感なく溶け込んでいく物語の世界はグロテスクで美しい。「腐った椅子」、「病んだ鳥」、「痰」など忌まわしいコトバがぽんぽん表れてくるのだが、それらのコトバは漂白されていて小川洋子の描く世界にしっとりとなじんでいるのだ。今回短篇集を初めて読んだが、小川洋子は短篇小説もすごい、ということを知った。もっと読みたくなる。
おすすめ度:
知的な短編集
語り手の小説家を主人公とした短編集です。
出てくる話は時系列ではなくバラバラですが
「小説」「主人公」「アポロ(飼い犬)」
「恋人」「息子」と共通するキーワードや
全体の質感が物語りにまとまりを感じさせます。
夜、眠る前だとか心を落ち着けたいときに
少しずつ読みすすめたい小説で私は好きです。
不思議な印象が残る
ドロドロした内容が書かれていても、なぜかそう感じさせない。いつの間にか小川洋子独特の世界に入り込んでしまう。
強烈なインパクトはないが、不思議な印象がいつまでも心に残って離れない。
キリコさんがおすすめ
淡々と書かれていると思いました.
日常を書いている風なのに,日常的でない.
不思議な感じがするのに,そんなに驚くようなことは起こっていない.
作者独特の雰囲気はありますが,衝撃的なことは起こりません.
個人的にはキリコさんの話が好きです.
キリコさんは謙虚で,それでいて私の大切なことをいつもそっと掬ってくれる.
魅力的な人だと思いました.
そんなキリコさんの話を読んだ後,ちょっと幸せな気持ちになりました.
日常の延長線上にある非日常
女流作家を主人公に置いた掌編連作。
一人称の物語なのも手伝って、私小説のようにも思えてしまうのだけれどそうではないらしい。
ちょっとした描写がリアルな映像として迫ってくるために、作者の実体験かと錯覚する。
日常でありながら、ほんの少し外れた世界。不思議な、けれども日常の延長であるところが魅力。
読み終わったあとに静けさが残るのは、淡々と世界を描くからだろう。
『キリコさんの失敗』は読後感もよく、すばらしい掌編だと思う。
ただし全体として見ると、時系列が右往左往している。
目立った矛盾はないが、すべて読み終えて何かを楽しむというよりは一篇一篇を楽しむ作品という印象を受けた。
高貴でグロテスクな連作短篇集
小説家の「私」が主人公である。小川洋子自身ないしは分身なのか、全くの虚構的人物なのか、その曖昧さがスリリングな短篇集。若くして死んだ弟の死、複雑な家庭環境、世界をまわる指揮者との不倫、シングルマザー・・・。現実と非現実が違和感なく溶け込んでいく物語の世界はグロテスクで美しい。「腐った椅子」、「病んだ鳥」、「痰」など忌まわしいコトバがぽんぽん表れてくるのだが、それらのコトバは漂白されていて小川洋子の描く世界にしっとりとなじんでいるのだ。今回短篇集を初めて読んだが、小川洋子は短篇小説もすごい、ということを知った。もっと読みたくなる。
